ジャガチューのまち・長崎県雲仙市愛のまち
長崎県は全国2位のジャガイモ生産地です
長崎県はジャガイモの生育適温とされる10〜23℃の時期が年2回あるため、春作と秋作の二期作が可能で、北海道に次ぐ全国第2位、春作だけなら全国第1位のジャガイモの生産地となっています。
なかでも長崎県南東部に位置する島原半島は、普賢岳を中心とする雲仙山系がもたらす豊富な水、よく肥えた土地など、世界ジオパークにも認定を受ける大地の恵み豊かな地域で、県のおよそ8割の収穫量を上げています。
愛野町では客土した赤土で栽培することにより表面が薄赤に色づいた赤土馬鈴薯を「愛の小町」としてブランド化しており、小浜町では農薬と化学肥料を削減し、県の特別栽培農産物の認定を受けるなど安心安全でクオリティの高い栽培がおこなわれています。
それらは雲仙市内の優良な農畜産物のしるし、「雲仙ブランド」としても流通しています。
ロマンスポテトとジャガチュー
植物は声をかけてあげたり、美しい音楽を聞かせたりすると、すくすくと成長する、そんな話を耳にしたことはありませんか。
“愛の聖地“雲仙市では、毎年春、全国から集まったロマンチストたちが収穫前のひと仕上げに、広大なジャガイモ畑に向かって、大切な人を想う愛しい気持ちを叫びます。
「大切な人を世界で一番幸せにできる人」=「ロマンチスト」を応援する日本ロマンチスト協会がプロデュースする「ジャガイモ畑の中心でロマンスを叫ぶ(通称:ジャガチュー)」と呼ばれるそのイベントは、毎年数々のロマンティックなものがたりの舞台となっており、全国的なムーブメントになりつつあります。
そんなロマンティックなエネルギーをたっぷり受けて収穫されたジャガイモは、“ロマンスポテト”として、強いストーリー性をもった強力な地域ブランドに成長していきます。
ロマンスポテトになるには
愛とロマンスの聖地である、雲仙市内で育ったじゃがいもは、毎年春に雲仙市愛野町で行なわれる「じゃがいも畑の中心でロマンスを叫ぶ(通称ジャガチュー)」によって、愛を与えられるという「勇気農法」で栽培されたじゃがいもである。
春ジャガの生産量日本一を誇る長崎でも屈指の生産量を誇る、聖地雲仙。
そこで取れるじゃがいもは、北海道とは違い肉質が柔らかく「あなた色に染まる」じゃがいもである。
その中でも特に地域特性が出ている品種のじゃがいもで、下記の認定基準をクリアしたものを「ロマンスポテト」として認定し、ロマンティックな食卓を彩る一助とするものである。
一、聖地(雲仙市愛野町)及び周辺(雲仙市内でじゃがちゅーの叫びが届いた気がする畑)で栽培されたもの
二、品種は「アイユタカ(愛豊か)」「デジマ(出島)」「フゲンマル(普賢丸)」に限定する
三、じゃがいもの規格は、愛に決まった形がないように不定形、規格外でも美味しければ良しとする
四、作り手のロマンが感じられること。
五、上記の要件を満たしていることを認定機関(雲仙市OYAZIスイーツ調査隊)に認定されること。
ロマンスポテトの味わい方
【アイユタカ】
肉質が柔らかく、味が染み込みやすい「アナタ色に染まる」「愛・豊か」な品種です。
スープやポテトサラダなどに。
【デジマ】
火が通りやすく、適度なホクホク感があります。
肉じゃがや煮物、揚げジャガなどに。秋作はポテトチップ、ポテトサラダ、粉ふきいもにも。
【フゲンマル】
煮ても焼いてもおいしい品種です。
変色しにくく、見た目に美しい料理ができます。
雲仙「愛の聖地」プロジェクト実行委員会